キャンプギアが重くて辛いので、ヘリノックスのチェアを買ってみた
これまではオンウェーのコンフォートチェア2をメインチェアとして使ってきましたが、冬キャンプで荷物量が増えてくると、いかに道具をコンパクトにまとめるかが重要になってきます。
そして、悩みに悩んだ挙句、多くのキャンパーに支持されるヘリノックスチェアを購入してみました。今回はコンフォートチェアとホームチェアXLについてのレビュー記事になります。
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ヘリノックスチェアの種類が多すぎる
Photo by ヘリノックス公式
ヘリノックスチェアチェア選びって難しくありませんか?どれを選ぼうか悩んでいたときも、種類は多いし、それぞれで差別化されているポイントが分かりづらいしで大変でした。
その理由は、ヘリノックスの国内代理店がモンベルとA&Fカントリーの2社が混在していることが原因。なんと2社合わせると20種以上のラインナップになります。
そして互いが同じ市場を取り合っていることから、類似している商品の比較をしようと問い合わせてみても、明確な答えが返ってきません。そんなカオスなヘリノックス事情を少し紐解いておきたいと思います。
それぞれが扱う製品群の特徴
実は2社間のラインナップは明確にコンセプトが違っていて、その違いは「座面生地」に最も顕著に現れています。
【モンベル】
モンベルのヘリノックス製品には、薄手のポリエステルやメッシュ生地がふんだんに使われていて、軽量さとコンパクトさを全面に押し出したラインナップになっています。カラーバリエーションは青色や赤色など原色を基本としています。
【A&F】
A&Fのヘリノックス製品には、コットンを思わせる厚手ポリエステル生地や、ペンドルトンとのコラボ生地が使われていて、明らかにおしゃれキャンパーをターゲットにしたラインナップです。カラーは、無彩色からパステルカラーまで豊富に用意されています。
つまり、機能性重視ならモンベル、デザイン性重視ならA&Fとい風に分けることができるわけですね。これが決まるだけでも、ヘリノックス選びは分かりやすくなるはずです。
そして、さらに座面の大きさ(標準サイズ/ラージ/ミニ/ハイバック)と脚部の仕様(4本脚/スウィヴェル)について絞っていくと、自ずと探しているヘリノックスチェアに出会うことができるはずです。
コンフォートチェアとホームチェアXLを選んだ理由
今回のヘリノックスチェア選びでは、ホームチェアXLを第一候補に考えていました。その理由は、ラインナップの中で座面サイズがもっとも大きかったからです。
これまでヘリノックスチェアの座り心地が特別優れていると感じたことはありませんでしたが、座面がここまで大きくなると、座り方を工夫すれば頭を預けて仮眠を取ることさえもできてしまいます。
実際にスペック表の数値を見比べてみても、ホームチェアXLの大きさは際立っています。
コンフォートチェア | ホームチェアXL | |
横幅 | 52cm | 68cm |
奥行 | 53cm | 59cm |
高さ | 67cm | 89cm |
座面高 | 34cm | 47cm |
総重量 | 1100g | 1770g |
耐荷重 | 145kg | 145kg |
収納サイズ | 15×35cm | 15×46cm |
価格 | 13,800円 | 18,800円 |
とはいえホームチェアXLを2脚購入するのは、キャンプサイトで使いづらくなる可能性があったので、同じ生地とカラーがあるコンフォートチェアでバランスをとることになりました。
ということで早速使ってみました
さて、実際に組み立てていきますが、まずは収納袋を見てみましょう。縛っている紐には真鍮リングが通してあり、なんともおしゃれですよね。
収納状態で並べてみると、直径は15cmと変わりませんが、ホームチェアXLの方が長さは11㎝大きく、重量は600g重くなります。見た目のインパクトが大きいホームチェアXLですが、ちょっとした感動を覚えるほどコンパクトです。
まずは脚部を組み立てていきますが、ショックコードで繋がった状態になっているので、説明書を見なくても直感的に組み立てることができます。
脚部が完成したら座面をはめ込んでいきます。上から下の順番で4箇所にパイプを差し込みますが、この順番を間違えると不思議なぐらいに組立てに力がいるので、注意しましょう。
完成までにかかった時間は1脚2分もかかりませんでした。設営撤収の作業時間はなるべく短い方が嬉しいですが、これなら十分に許容範囲内ですね。
各チェアの座り心地は?
これまで使ってきたハイバックチェアより座り心地は劣りますが、アウトドアチェアとしては納得の座り心地です。
ホームチェアXLは、座面全体が体を包み込んでくれるので、まるでハンモックのような座り心地です。少し体の向きを変えることで、頭を預けて仮眠も取れますね。
コンフォートチェアは、座面が小さくなるので座り心地は劣りますが、重心が低く安定しています。長時間座っていても疲労感は感じにくいです。
ただし、トレンドのロースタイルで使うには、ホームチェアXLの座面位置は少し高すぎような気もします。ヘリノックスのハイバックチェアにも同じことがいえますが、脚を切って使っている方がいることにも納得です。
90cm幅のテーブルに、ホームチェアXLとコンフォートチェアを並べてみました。サイズ感はどうでしょうか?個人的には違和感のないレベルに収まっていると思うのですが。