寒い時期のキャンプを快適に!体を芯から温めるカイロの貼り方
前回の記事では冬キャンプのマストアイテム「ハクキンカイロ」をご紹介しました。今回は「カイロを上手く活用して体を芯から温めよう」ということで、効果的なカイロの貼り方についてお伝えしていきます。
暖かさを無駄にしないカイロの貼り方
カイロを駆使して快適な冬キャンプ
私はかなりの寒がりです。冬キャンプのときにはカイロを結構な枚数貼りたくってますが、あるのとないのとでは大違い。カイロは真冬のキャンプでも強力な防寒アイテムとして活躍してくれます。
カイロで全身を温めよう
心臓は毎分5リットルの血液を送り出すことができるパワフルな臓器で、なんと約1分間で体中に血液を巡らせることができます。
カイロで体全体を温めるときは、太い血管(動静脈)が通る血液の流れが活発な場所に貼ると効果的。体を芯から温めることができます。
一方で、末端部分を効果的に温める貼り方もありますので、カイロの貼る場所を変えることで、上手にカイロを活用しましょう。
- 背中
- 背中の肩甲骨の間に1枚貼るか、横並びに2枚貼ることで体全体を温めることができます。ただし胸部は心臓に負担を掛けてしまうことになるので、貼るのはあくまで背中側にしておきましょう。
- お腹・腰
- 内蔵自体は血液循環により一定の温度(深部体温)に保たれているため、直接的な加温はできませんが、ヘソの下や腰部に貼ることで、心地よい温感効果を得ることができます。
- 首
- 首には頸動静脈がありますので、こちらも体全体を温めることができます。貼る場所は、首の付け根から出っ張っている骨より指2本分下あたりを目安にしましょう。
- 内腿
- 太腿は全筋肉の40%を占めており、第二の心臓と呼ばれるほど大量の血液を必要とします。そのため太腿の内側を通る大動脈付近への加温が効果的です。
- 足首・手首
- 足首や手首への加温は、末端部分の冷えを解消することができます。足先の冷えには動脈の通る足首背面への加温、指先の冷えには手首の内側への加温が効果的です。
二日酔い対策には"肝臓カイロ"
乾杯を交わしお酒を楽しむこともキャンプの醍醐味です。飲み過ぎには要注意ですが、右胸下側にある肝臓付近にカイロを貼ると、アルコールの分解能力が上がり、二日酔いを防ぐことができるそうです。
カイロを使う上での注意点
貼ってはいけない場所もある
人の体温調節を担っている頭部や「毛細血管のいっぱい詰まってるとこ~!」脇、心臓付近は体に負担をかけてしまうため、貼らないようにしましょう。
低温火傷に注意しよう
一瞬であれば火傷を負わない熱さのものでも、長時間の加温は、低温火傷を負ってしまう可能性があります。水膨れや紅斑、ひどい場合には細胞が壊死してしまうため、低温火傷もバカにできません。
44℃の熱源を6時間接触させると受傷するといわれていますので、直接肌に貼らないようにするのは当然のこと、脂肪が厚く鈍感な腹部や就寝時の使用には特に注意が必要です。
※どのメーカーも就寝時のカイロの使用を禁止しています。低温火傷のリスクがあることを十分に理解しましょう。